今回は、箸休めと思って、お読みください。
中学生になれば、好きな子が出来るのは当たり前、私も若い頃でしたから、男子や女子の中に入って、相談に乗ったりして、思春期の思いを聞くこともありました。
それぞれ個別の話を聞くのではなく、男子グループの中や女子グループの中に入り、「誰々は、あの子が好き」「誰々に、チョコ渡した」とか、よく聞いたものでした。
クラスの中のM君とTさんは、家が近いせいか、物心ついた頃からの付き合いで、非常に仲が良く、互いに言いたいこともずけずけと言うぐらいで、よく盛り上がっていました。また、ハンカチを忘れた時には、「あほやなあ。これ使いな。」と、即座に渡している場面もありました。
私自身の感覚で、「この2人、お互いに好意を持っているのかな。」と感じたくらいでした。
ところが、女子グループの中に入って話を聞くと、「Tさんは、野球部の先輩のK君が好きなの。」と言っていました。
M君に聞くと、「Tは、近所で仲が良くても、知り過ぎて、良い所も悪い所も知っているので、僕は、兄妹(きょうだい)のようには思っているけど、異性として好きということではない。」との話でした。
また、M君からは、「あえて言えば、Tよりも、優しくお淑やかなTの妹のEさんの方が、良いかな。」と言われました。
私も若かったので、仲良く話をしているだけで、カップルだと推測してしまっていたようです。
人それぞれの思いがあるのだと気付きました。
中学生の子どもたちは、仲が良くても恋愛の対象ではなく、知り過ぎていても恋愛の対象とはならないのだと感じました。
普段接している人よりも、女子は、年上で活発に活動している男子の方が、引っ張ってくれそうで、頼り甲斐を感じるものなのでしょう。
男子も、「先輩」と立ててくれ、物腰も優しい対応をしてくれる年下女子に、恋愛感情を抱くのでしょう。
何はともあれ、思春期の中学生は、恋愛に夢を描く時期なのかと認識を新たにしました。
そうして、異性との幾たびのつきあいを重ね、異性の思いや振る舞いなどを知り、成長して大人になっていくのでしょう。
それぞれの生徒が、自分の気に入った相手を見つけ出していくのでしょう。
彼らも還暦、きっと後悔はしてないでしょう!また、思春期の気持ちを大事にしていることでしょう!