転任した学校は、1年生の担任で、社会科の地理的分野を3学級担当していましたが、1学級だけ2年生の歴史的分野の授業もしていました。
この2年生も、なかなか活発な学級でした。
歴史的分野は、通史的な授業をしますが、大学で歴史専攻だったこともあり、教科書に出てくる人物や、事件などをかなり詳しく解説していました。
生徒たちは、歴史に興味が出てきたようで、担任の先生から、「生徒たちは、社会科の授業が一番面白く、好きだと言っています。」と伝えていただきました。
生徒たちの中には、教科書や資料集だけでなく、歴史本や、歴史上の人物などの書籍を買ってきて、授業中に、机の上に置いている生徒もいました。
歴史は、人が作り上げたものですから、それに携わった人々や事柄が、生徒たちの好奇心を掻き立てる絶好の話だと思います。
そこで、予習してきた生徒たちに、発表の時間を作って、私が概略を話した後、生徒たちがこの時間の内容にまつわる人物や事件などの事柄を、解説させるようにしました。
発表する場を得た生徒たちは、競い合って手を挙げていました。
自ら、興味・関心を持ち、自分たちで調べて、皆の前で発表する楽しみを持つようになりました。
生徒たちは、歴史に興味を持ち、歴史上の人物の生き様に、心を動かせてくれたのだと思います。