各学校では、先生方の日々の授業方法の改善のために、研修会を持っています。学校にも慣れてきた頃、校長先生から、「山口君が提案授業をして、皆で話し合おう。」とのお話があり、授業公開をすることになりました。
当日、緊張する私に、校長先生は、「今日の授業の準備は万端かな?」と言われました。私は「まな板の上の鯉です。緊張します。」と答えると、「まだ鯉までは行かないな、『まな板の上のドロバエ』だ。」と言われたことがありました。
そんなざっくばらんな校長先生が、「山口君、職員会議は何のためにあると思うか?」と問われたことがありました。
「学校の管理・運営上の問題を協議するもので、校長先生が、職員の意見を聞き、行事等の学校運営が円滑になされるように、会議をするものだと思います。」と答えました。
校長先生は、「一番肝心なのは、先生方に考え方の違いが起こらないようにするためだ。」と言われました。
「学級という自分の城を持つ先生方が、人によって指導の食い違いが起こることがある。その時、生徒は戸惑い、自分の都合の良い考えの先生に付いてしまう。学校の姿勢が一致しなくては、生徒は戸惑うばかりである。そして、良い先生、悪い先生という区分けがされてしまう。どの先生も同じ姿勢で生徒に当たることが、学校運営では大切である。私は、教職員間の共通理解を図ることを大切にする職員会議であってほしいと思っている。君も、職員会議で先輩の先生方の考えを、しっかり聞いて学んで欲しい。」と言われました。
今年も、4月1日から、新年度が始まります。
先生方も学校現場での一員として、学校運営にたずさわる気持ちをしっかり持つことが大切です。
そして、「どんな学校にしていくのか」ということを、しっかり議論されるべきだと思います。